2007年07月06日
長刀町【太平の舞】
祇園祭の始めという【吉符入り】という儀式があります。これは各町内で行われて、各町会所にお祀りされている神様や仏様をお迎えをすると共に、今年の祇園祭に関する町内の行事や神事を打ち合わせ・確認をする大切な日です。
長刀町では、この【吉符入り】が行われる日にお稚児さんの舞である『太平の舞』が披露されました。
長刀町では、この【吉符入り】が行われる日にお稚児さんの舞である『太平の舞』が披露されました。
この儀式は、長刀鉾町では重要な儀式の一つです。というのは、この【吉符入り】の折に、お稚児さんは町会所の役員さんの前で、まず『太平の舞』を披露します。ここで審査が行われるのです。正しく舞が舞われているかどうかを役員さん達で判定し、許可を頂いて、初めて町会所の二階から太平の舞が一般に披露されます。
定刻、町会所内で緊張感の中、吉符入りが始まります。そして、御囃子が町会所内で響き、一斉に報道陣が二階から降りてきて、外で披露される『太平の舞』の撮影に準備をされました。そして、両端を大きなビルに囲まれた町会所からお稚児さんは許可をされた「太平の舞」を披露されます。
お稚児さんの両側には、禿さんが立ち、片手を紐を手に取り、もう片方に金の団扇を持って、待機します。後ろには、役員さんやお父様方が控えます。そして、観客が静かに見守る中、お囃子と共に『蝶とんぼの冠』を被ったお稚児さんは【太平の舞】を静かに丁寧に舞います。
一回毎に、一方の禿さんは金の団扇をゆっくりと煽ります。その雰囲気は、まさに巡行本番さながらの緊張感です。この緊張感と観客の見守る中、無事にお披露目も終わりました。
Posted by 一匹狼★NOB at 08:01│Comments(0)
│祇園祭