2007年08月02日
愛宕神社【夕御饌祭】
七月三十一日~八月一日まで愛宕神社で行われました『千日詣』では、二つの神事が斎行されます。どちらの神事も神さんに御食事を献ずる神事で御座います。今回、御紹介をするのは、三十一日の夜九時に斎行されました【夕御饌祭[ゆうみけさい]】の様子で御座います。
定刻、法螺貝の音色が境内に響き、本殿前へと入って参ります。そして、神職・伶人も修験者と共に整列をし、本殿へと参進します。そして、神事が始まりました。「修祓」との声がかかり、神事が粛々と行われていきます。祝詞奏上の後、修験者達による般若心経の読経が神前にて行われます。その読経に参拝者一同も合わせて、般若心経を読み上げます。
そして、玉串奉納をが行われ、神事終了と同時に修験者の法螺貝の音色が響き渡り、一同は退下をし、本殿から石段途中にある斎場へと進みます。斎場では火床を囲むように整列をされて、修験者さんによります『紫燈大護摩供養[さいとうだいごまくよう]』が行われます。
奏上がされた後、斎場を祓うために四方・鬼門・火床に弓を放ちます。そして、本殿で神職から賜った御神灯から祭壇前で火を頒ち、火が移された松明を火床へと火を入れます。
火が灯った火床に積まれた護摩壇からは、煙が立ち上り、斎場は煙に包まれます。その火床には、徐々に炎が上り、大きな火柱となって、夜空へと焦がします。その炎の中に修法を施しながら、修験者は護摩木を更に投げ入れていきます。
火柱が上る護摩壇を見つめながら、修験者たちは般若心経を唱服しながら、何度も泰平・招福の祈願を念じ、供養を行うのでありました。
Posted by 一匹狼★NOB at 06:12│Comments(0)
│神社