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一匹狼★NOB
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京都生まれの京都育ちの京都人。寺社仏閣・歳時記などの撮影を行いながら、個人として京都の深い魅力を追求し、その魅力を紹介をしている。

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「St.KYOTO」
京都の情報が交流する道

2002年に設置した京都の情報発信サイト。もちろん、個人で取材・撮影を行っている。京都の歳時記や寺社仏閣の様子だけでなく、季節のうつろいを紹介。また、京都の一側面的な魅力だけでなく、より一歩深い京都の魅力を伝える。

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【京つうからのお知らせ】

2010年01月08日

人日の節句・七草粥【生活】

人日の節句・七草粥【生活】
 昨日は一月七日。となりますと、正月気分も過ぎ、少し落ち着いてきた頃。そんなこの日にいただくのが「七草粥」でございます。
 古くは中国前漢の時代の書物『荊楚歳時記』に五節についての記述があります。そこには「正月七日、人日と為し、七種菜を以って羹と為す」と書かれており、「人日(じんにち)」がこの一月七日であります。正月には様々な事が占われており、この一月七日には「人」における吉凶を占いが行われていました。(正月一日は「鶏」、二日は「狗」、三日は「猪」、四日は「羊」、五日は「丑」、六日は「馬」、八日は「穀物」に関して占っていたそうです)

 この人日の粥を七種菜羹(ななしゅさいのかん)と呼ばれ、無病息災を願ったそうです。そして、当時は羹(あつもの)、つまり汁物であったようです。

 日本に伝来して以来、以前より行われていた「若菜摘み」とが相まって、この日に行われる宮中行事「供若菜(わかなをぐうす)」になっていったとも言われています(諸説有)。また、平安時代より、七草粥とは別に一月十五日に小豆、胡麻、黍(きび)、粟、六折草、稗、米を粥にして食し、邪気を祓う十五日粥(七種粥・望粥)という行事もあったとのこと[これは、のちに小豆粥(あづきがゆ)になったとのこと]。

 ちなみに、羹から粥となったのは室町以降であったようです。そして、五節句が公式に定められたのは江戸時代とのこと。七草も室町頃に現在の形「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」に定着してきたようです。(諸説有)

 さて、京都の古い家では、多分六日から準備が行われていたんではないかなと思います。それは、七草の前日におかあさんとかおばあちゃんが、だいどこに火箸、すりこぎ、おろし金、杓子等を準備して、お囃子「七草ナズナ 唐土の鳥が 日本の土地へ渡らぬ先に 七草ナズナ~」を歌いながら、一種につき七回ずつ包丁の背で叩いて作られる風習があるからなのですが、みなさまのおうちはいかがでしょうか?

 私も昨日は神社にて、七草粥をいただきました。横にはすぐきを添えられており、久々にお会いした方々ともお話をしながら食させていただきました。そういえば、七日が松の内の最後の日にあたりますし、その日にこの粥をいただくというのも先人の知恵のひとつの知恵なのではと思います。正月の御馳走をいただいた分、身体を休ませる意味を込めて、温もりがあり、身体に優しい菜食をいただくということが、心にもほっとした安らぎを与えてくれるように感じました。

タグ :京都七草

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Posted by 一匹狼★NOB at 17:05│Comments(2)生活
この記事へのコメント
旧年中は、何かとお世話になりました。
今年も宜しくお願い申し上げます。
2月以降は、アクティブに出歩かれるんですね。
またお会いできるのを楽しみにしております。
Posted by どぜうの寝床 at 2010年01月08日 19:14
こんばんは。コメントをいただきまして有り難う御座います。

こちらこそ、旧年中は誠にお世話になりました。今年もどうぞ宜しくお願いを致します。

お年賀を頂戴しておきながら、御返礼遅れて申し訳ありません。昨年、喪に服していた為、年始のご挨拶を控えさせていただいておりました。

現在も少しずつですが、出かけております。今年もいずれかの場所でお会いできる日を楽しみにしております。
Posted by 一匹狼★NOB一匹狼★NOB at 2010年01月19日 03:20
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