2007年04月26日
賀茂斎院
桜が散り、桜吹雪が東山を彩る様子も見る事が少なくなりましたが、皆さんいかがお過しでしょうか。私は先日、松尾祭にお伺いをしておりまして、ここしばらくは更新が滞りました。誠に申し訳御座いません。今後とも宜しく御願いを致します。
さて、先日の京都新聞にも掲載されておりましたが、四月二十日北区に御座います『櫟谷七野神社』におきまして、今年の斎王代さんが初めの儀式に臨まれました。『櫟谷七野神社』は、元々『賀茂斎院』があった地とされています。
『賀茂斎院』とは、伊勢神宮に準ずる制度で、天皇の未婚の皇女が『阿礼乙女(あれおとめ)』という神迎えの儀の役目に奉職される制度であります。
起源は平安初期に求める事が出来ます。平城上皇と嵯峨天皇が対立した折に、嵯峨天皇は王城鎮護の神である賀茂の大神に「我が方に利あらば皇女を『阿礼少女』として捧げる」と祈願をし、この対立の戦いに臨まれました。その結果、勝利を収めたので、嵯峨天皇の皇女「有智子内親王」を斎王として、奉職されたのが賀茂斎院の始まりで御座います。以後、この制度は後鳥羽天皇の礼子内親王まで400年もの間、続けられました。
Posted by 一匹狼★NOB at 22:20│Comments(0)
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