おさがり【神社】
こないだ、私が参列させていただいた神社さんから「おさがり」をいただきました。「おさがり」とは「撤下神饌」のことです。神さんに献じられた神饌は、神事の終了に併せて撤せられます。それらの神饌物で我々がいただくもののことを「おさがり」というのでございます。
といいますのは、以前に参列した神事の折にどうしても時間の都合上、直会を早めに帰らせていただいたからでありました。ついこないだにたまたま所用があって、その神社さんに立ち寄る機会があり、社務所へ伺ったら「こちらはこないだのおさがりですさかいに、お納めください」とわざわざ準備をしていただいていたのでありました。こちらは、バタバタとしていた時期でもありまして、すっかり忘れていたのですが、丁寧に準備していただいたこと、誠に有難かった次第であります。
おさがりといいますと、神社さんによってもですし、神事によっても大きく違います。神事の折には、神前に献じられたお守りをいただく場合もありますし、御干菓子や神符の場合もあります。時には、お米やお野菜の時もあります。これらのことは、神さんとともにお食事をいただくという「神人共食」に関する考え方にも大きくつながります。
毎年であれば、この季節になるとどうしても体調を崩していたのですが、今年はどうもお火焚きで神饌もんのおみかんを頂いたので、風邪はひかずに済んだようです。
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