雪降る京都で

一匹狼★NOB

2008年02月17日 22:18

京都の人間として、いつも感じる事は『ほんま、底冷えっていう言葉は、的を得たことばやなぁ』ってことです。足元からじわりじわりと寒さが、身体の芯から徐々に冷えていくような感覚に陥るのが、京都の寒さの特徴といえます。だからこそ、ちらりちらりと雪降る様子が更に視覚的に寒さを感じさせてくれます。

先日の多くの雪が降った日に、少しだけ障子を開けまして、雪の降る様子を眺めながら、お酒を飲む機会が御座いました。さらさらと降りゆく雪の様子を見ながら、京都の深さに思いを馳せ、ゆるりと呑み干すのは、なんとも心地の良いものであります。

お金を多く掛けずにこのように京都を感じる楽しみかたは、私の友人には『流石京都人やなぁ。京都人にしか、こういう風流な楽しみ方は出来ないね』といわれます。でも、こういう楽しみ方は、誰にでも出来るからこそ、良いんです。京都の本質ってこういう所にあると思うのですね。昔の人は、現代の様に楽しみが数多くあるわけでは御座いませんでしたし、何より楽しみが少なかったのですから、自然を愛でる楽しみかたは、現代人以上に長けていたと思います。

そういうところを見習いながら、京都を歩いてみますと京都の楽しみ方が増えるのではないかと思います。今夜もゆるりと夜のお酒を少しだけ楽しんで、眠りに就きたいと思います。

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