疫神社【夏越祓】

一匹狼★NOB

2007年07月31日 14:18

長いようで短く感じた一ヶ月の祇園祭。このお祭りの最後の神事が本日、滞りなく無事斎行されました。その神事が【夏越祓】で御座います。


こちらの『疫神社』は八坂神社境内にお祀りされているお社で御座います。祇園祭中にみなさんが各山鉾町さんでお授けになられた粽[ちまき]には『蘇民将来之子孫也』という護符がつけられていた事と思います。その粽の元が、この夏越祓に求める事が出来ます。

こちらの神社の御祭神は『蘇民将来』という神様です。こちらの神様は、その昔、旅をしていた八坂神社の御祭神「スサノヲノミコト」に家を宿として提供し、手厚いもてなしをした事にスサノヲ神は心をうたれ、「蘇民将来の子孫であれば、疫病から守ってあげよう」と約束されたことにより、疫病などの折に生き長らえたといわれております。そこから、蘇民将来の子孫である事を表す為に「蘇民将来之子孫也」という御守りが付されているのであります。

『茅の輪』は、疫病が蔓延した折に茅を輪にして見につけよという「スサノヲノミコト」のお話に出てきまして、そこから茅には厄を祓う力があるという信仰が生まれ、茅の輪くぐりが始まったとされています。

参拝された人々は、茅がやをお裾分けして頂き、自分で小さな茅の輪を作り、自宅へ持ち帰って、玄関の上に吊り下げ、厄除け守りとして、粽同様につけられています。

私も参列をさせて頂き、茅の輪潜りの後に伶人の方にご挨拶。後に八坂神社宮司さんにご挨拶と御礼をさせて頂きまして、しばらく茅の輪作りを少し取材。しばらく皆さんとお祭りの余韻を楽しんで、疫神社に最後にもう一度参拝をし、神社さんを後にしました。
関連記事