高橋町【注連縄切】

一匹狼★NOB

2007年07月17日 20:26

京都の四条通りでは、唯一、この祇園祭の山鉾巡行の日だけ北側の自動車用信号機が折りたたまれ、麩屋町通りに2本の齋竹が南北に建てられます。ここに注連縄が張られ、神域の境界線となります。山鉾巡行日、午前九時過ぎ、注連縄の前に長刀鉾がゆっくりと停止します。


長刀鉾の上には、まな板のようなものが取り付けられ、ゆっくりと注連縄がこの上へと引き上げられます。【注連縄切】です。今年の注連縄切は、少し違います。というのは、今年の注連縄切に用いられる刀は、本年の稚児役のお父様から寄贈されたものを初めて用いられるからです。

両側に控える禿さんが座り、その間にお稚児さんが立ち、大人のかたに後ろで支えられながら、刀を両手で受け、静かに鞘から刀を抜きます。そして、ゆっくりとした作法で刀を左右へと振り、一瞬で振り下ろし、注連縄を一刀両断します。この時には、観客から歓声が上がり、パサッと注連縄が両サイドへと開かれ、鉾上ではお稚児さんは刀を納め、山鉾はゆっくりと動き出します。

ここから長刀鉾を先頭に全32基が、この都大路を涼やかな「コンチキチン」の音色と共に勇壮に動き出して行きます。
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