2月を振り返る【徒然書】

一匹狼★NOB

2009年03月02日 02:32

 ここしばらくは家庭の事情で、あまり京都の行事へと参拝・参詣などができませんでした。そのため、更新が少し滞りましたこと、深くお詫びを申し上げます。2月中に皆様から梅の便りを数多くいただきました。2月にどのような行事が行われていたのかを少しだけ綴ってみたいと思います。
 3日には、もちろん「節分」がありましたね。京都の各お宮さん、お寺さんで豆まき神事や追儺式が行われたことと思います。あと「お化け」もそうでしたね。『節分』は季節の節目でもありますから、多くの鬼たちが街にあふれている。そこで、お化けに変装することで追い払って、厄を落とそうというのが「お化け」の風習です。祇園町では、多くのお化けさんが闊歩されていたことと思います。

 そして、初午の日はお稲荷さんがにぎわっていたことと思います。和銅4年のこの日に伏見稲荷の神さんが稲荷山の三ヶ峰に御降臨されたと言われ、「しるしの杉」を受けて、家に祀る風習が今でも有名です。

 8日は「針供養」が行われました。これは折れた縫い針を供養するために行われ、こんにゃくに刺すことで、普段硬いものを縫われたりされていたのを労うことを兼ねて、柔らかいものに刺して、供養するという行事でした。12月8日にも針供養が行われています。

 11日は「紀元祭」。日本書紀による神武天皇が即位された日として、この日に定められました。建国記念日でもあります。橿原神宮では、この日に紀元祭が執り行われ、一部の神社でも神事が執り行われました。

 そして、五大力さんの法要行事が、醍醐寺さんと準提堂さんで執り行われる。力比べは今年はどなたが優勝されたのかは、存じませんが、記録が出たのかが気になるところです。

 乙子神事が静々と行われ、幸在祭であがりの子たちが山の神さんや田の神さん、大田神社、上賀茂神社の神さんに報告を行ったことだと思います。今年は確か同日になるため、乙子神事は一日早められていたことと思います。

 そして、25日はもちろん「梅花祭」。御祭神菅原道真公が延喜3年(903)2月25日の祥月命日に執り行われる古くからの神事。境内では上七軒の芸妓さん女将さんがご奉仕される野点が賑々しく催されます。毎年、参詣するのですが、今年は諸事情により、私は別のお宮さんの梅花祭へ。

 2月はこれくらいが主な京都で行われた行事でありました。時折、香る梅の美しさに今の世の対称性を重ね合わせながら、自らも一服、茶を点て、楽しんでおりました。3月は、また少し寒さが残りますが、また楽しみなものであります。
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