京都御苑【時代祭】

一匹狼★NOB

2007年10月22日 15:07

「京都三大祭」といえば、葵祭と祇園祭、そして、十月二十二日に行われました『時代祭』が挙げられます。このお祭は街全体のイベントのように思われていますが、正式な平安神宮の神事であります。

平安神宮の創祀は、平安遷都千百年にあたります明治28年です。幕末の戦乱や明治維新による首都の移転によって、京都が疲弊した折に、市民が一丸となり、復興を目的として創建されました。御祭神は、京都の最初の天皇であられる「桓武天皇」と京都の最後の天皇であられる「孝明天皇」です。

平安神宮は「第四回内国勧業博覧会」の紀念殿として建てられた、平安京当時の正庁である「朝堂院」の八分の五の大きさを再現して建てられています。拝殿を大極殿、神門を應天門と称します。

『時代祭』は、京都市民を組織員とした全10社の「平安講社」により、奉仕されている神事です。時代行列を含め、基本的な神輿渡御と同じく、御神体を乗せた鳳輦が平安神宮と京都御苑の往復を持って、神幸祭としています。


『時代祭』は、各時代毎にさかのぼった形で行列が構成されています。明治、江戸、安土桃山時代とさかのぼり、今年から室町時代行列が、加わった事も新聞紙面などで有名となりました。



こちらが『時代祭』の本来の中心である御祭神の乗っておられる御鳳輦です。写真の鳳輦は孝明天皇の御神体の鳳輦です。



次に乗っておられるのが、桓武天皇の御祭神の御鳳輦です。長蛇の列をが前を彩る都大路を平安神宮の御祭神が、ご覧になられた一日でありました。
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