涌泉寺【松ヶ崎題目踊り】

一匹狼★NOB

2007年08月16日 11:32

京都のお盆もいよいよ今日の『五山の送り火』でおしょらいさんをお送りして、節目を迎えます。その五山の送り火後に行われる伝統行事が、「涌泉寺」さんで行われる【松ヶ崎題目踊り】です。十五日と十六日に毎年、静かな山すそのお寺内で賑やかに行われます。


【松ヶ崎題目踊り】とは、元々天台宗に属してた涌泉寺が、永仁二年(1294)に日蓮宗に改修されましたが、その後、徳治二年(1307)に松ヶ崎村が一村全員、日蓮宗に改宗した時に、僧侶と村人達が太鼓を打ちながら「南無妙法蓮華経」と唱えながら、踊った事が起源とされています。その様子は古文献である「花洛細見図」にも描かれており、現在では、京都の無形民俗文化財にも登録されています。




この踊りを、江戸時代の初めに後水尾上皇や東福門院もここに来られて、題目踊りを御覧になられたという事が知られています。そのために、題目踊りの提灯には、後水尾上皇の名も書かれています。十六日は五山の送り火の『妙・法』を担当するのは、この松ヶ崎の人々である為、送り火が終わった後に下山をして、各家々に一度戻り、浴衣に着替えて、涌泉寺に集まりますので、十五日に比べると遅い時間から始まります。




「題目踊り」が終わると、「さし踊り」が始まります。「さし踊り」は「題目踊り」とは違い、盆踊りと同じような種類である洛北地域で一般的に踊られてきた踊りです。しかしながら、女性男性共に輪になって、踊られる姿は夏の風物詩を感じます。



ちなみに、余談なのですが、真ん中で音頭を取っているおじさん達の中のうちの二人が、私の伯父ですw
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