2007年10月24日
木野愛宕神社【烏帽子着】
秋深まる岩倉木野に鎮座する「木野愛宕神社」におきまして、十月二十三日、成人の通過儀礼として行われてきた京都市登録無形民俗文化財に指定されている神事【烏帽子着】が執り行われました。
『木野愛宕神社』は、愛宕社・奥宮・野々宮大明神が祀られています。古くは土器師が平安遷都の折、河内のほうから、嵯峨野野宮に移住をし、上嵯峨へと移り住んだ折に、愛宕神社・野々宮神社に仕えながら、神事用神器や貴族の食器として、かわらけを作っていたが、土が不足してきた為、後土御門天皇の許可を得て、賀茂神領地の幡枝に良質の土があることから、一部の家を残し、この幡枝の地に移住し、その後、独立をしたのが木野の地です。その由縁から木野の地に祀られるようになったようです。
『木野愛宕神社』は、愛宕社・奥宮・野々宮大明神が祀られています。古くは土器師が平安遷都の折、河内のほうから、嵯峨野野宮に移住をし、上嵯峨へと移り住んだ折に、愛宕神社・野々宮神社に仕えながら、神事用神器や貴族の食器として、かわらけを作っていたが、土が不足してきた為、後土御門天皇の許可を得て、賀茂神領地の幡枝に良質の土があることから、一部の家を残し、この幡枝の地に移住し、その後、独立をしたのが木野の地です。その由縁から木野の地に祀られるようになったようです。
『烏帽子着(えぼしぎ)』という神事は、宮座の成人儀礼で当年十六歳になる男子が、宮座に入り、当家の代表として認められる為の儀式であります。地元では『袴上げの儀』と言われ、神事の一部がこの儀式に当ります。
まずは、通常の神事と同様に神事が行われ、今年成人となる三人が神饌を供し、神職による祝詞が奏されます。
神饌は、赤飯を編んだ藁で包まれた「ゆり膳」、柿や栗、鶏頭(けいとう)や菊などで美しく盛られる「花膳」、季節の野菜を飾る一の膳と二の膳などの31種の特殊神饌が、この神事の特徴です。
神事は、このあと奉幣の儀が行われると、茂山家による「翁」が奉納され、神事の前半は終了します。
そして、ここからが『袴上げ』の儀式。まずは、東西両宮座の宴が催され、饗応の役を成人となる男子たちが務めます。東西の宮座の先輩方にかわらけや酒の肴を一人一人を回って配り、酒をついで回ります。その途中では、祝いの謡曲「高砂」を両宮座の先輩方が奏して、袴上げの成人となる男子たちを祝います。最後は高砂の千穐楽を謡い、一連の儀式を終えます。
Posted by 一匹狼★NOB at 08:07│Comments(0)
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