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一匹狼★NOB
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京都生まれの京都育ちの京都人。寺社仏閣・歳時記などの撮影を行いながら、個人として京都の深い魅力を追求し、その魅力を紹介をしている。

京都情報発信に関するサイトへの企画協力・提案なども行っている。
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「St.KYOTO」
京都の情報が交流する道

2002年に設置した京都の情報発信サイト。もちろん、個人で取材・撮影を行っている。京都の歳時記や寺社仏閣の様子だけでなく、季節のうつろいを紹介。また、京都の一側面的な魅力だけでなく、より一歩深い京都の魅力を伝える。

京都検定三級
京都検定二級
京町家検定上級。
NPO法人『京都観光文化を考える会 都草』正会員

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【京つうからのお知らせ】

2008年08月16日

先祖への想い【生活】

この時期になると、お盆を迎えて、多くのひとびとは自身の地元へと帰ります。おじいさんやおばさんなどの元へと帰り、お墓参りをすることとなります。しかし京都では、それ以外にも独特のお迎えをします。

それが、精霊迎えという行事です。ご先祖さんが冥土から六道を通って、この世へと帰ってこられるのです。京都ではお精霊さん(おしょらいさん)といったり、六道参りと申しまして、六道珍皇寺(ちんこうじ)や千本閻魔堂を訪れて、水塔婆に戒名を書いてもらい、香煙をくゆらせ、水に浸された高野槇で水をかけてから納めたり、迎え鐘を撞いて、冥土からの道をその音でお迎えしたり、買い求めた高野槇を持って帰り、自宅の仏壇に供えて、家にご先祖の霊(お精霊さん)をお迎えします。

時折、お迎えに来られた人々のお話を聞いていると、六道参りに対する先祖や亡くなった方への想いがひしひしと伝わってきます。このような「こころもち」は、大切であると感じます。なかなか単純な言葉で表すことは難しいでしょう。
そして、自宅でのお迎えの準備を終えると、いよいよ16日に行われる「五山の送り火」によって、冥土にお戻りになられるご先祖さんの霊を五山に灯される火の明りによって、お見送りすると言われています。もちろん諸説あるのですが、そこにこめられた人々の思いを色々と聞いていると、これもまた深いものがあります。

そして、この燃え残った炭は持ち帰って、昔から家のお守りとして玄関につるしておりました。私の子供の頃は、地元の古老や地域住民とともに、次の日の早朝に大文字山へと登り、燃え残った炭を持ち帰って、大切にするんだよと教えられたものであります。

毎年、私は上へと昇っておりますが、近年では、消防法によるものなのか、心ない大人によるものなのかはわかりませんが、朝、大文字山へと登ると消し炭はごっそりとなくなっており、朝に登ってくる子どもたちが「炭がない~」という言葉が聞こえて来るのを目の当たりにすると、なんとも心さびしい思いを最近は感じています。

また、最近はこういう火を灯す場所が大切な場所であるという敬意を払う人も少なくなったように感じます。私もまだ何も知らない子供のころは、よくおじいさん、おばあさんに「その場所は大切な場所なんやから、足で踏んだりすわったりしたらあかん!」って怒られたものでした。昨年登った折には、注意されている人々の姿を見て、私はこれこそ本当の京都の心であり、京都の本質にあるコミュニケーションだなと感じています。

今宵、静かに灯される火は、決して花火でもなく、見せものでもありません。人々の心のこもったお送りするともしびであることを感じながら、お見送りいただければと思います。だから、「大文字焼き」なんて、とんでもないのです。


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Posted by 一匹狼★NOB at 08:57│Comments(0)生活
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