Ｓｔ.ＫＹＯＴＯ

おはようございます。昨晩の京都の雨は、少しだけ心配を致しました。雷はゴロゴロ、雨は地面を打ち付けました。この雨が「花散らしの雨」となるかどうか心配だったの御座います。しかしながら、今朝起きてみるとそんなにキツクもなかったみたいでして、またゆったりと桜景色を楽しめるようです。

今日はそんな京都の桜達の様子を少しご紹介してみたいと思います。

こちらは普通の街の小さな公園に咲いていた桜です。綺麗やなぁと思いながら、ゆったりと眺めてしまいました。京都にはこのように街の小さな公園にも桜が綺麗に咲いております。街を歩いてみると本当に小さな桜景色を楽しむ事が出来ます。


こちらは千本釈迦堂さんの阿亀桜。本堂の前に大きく咲き誇り、多くの参拝者を魅了しています。こちらには「おかめ塚」という、おかめさんの像が建てられています。このお寺が建立される際に、大工の棟梁が柱の一本を間違って短く切ってしまったことに悩んでいた時に、この棟梁の奥さんであるおかめさんが「他の柱も短い柱に合わせて切ってみては」との助言をしました。しかし、このおかめさんは夫の失敗を他の人に知られてはいけないと思い、本堂の完成を待たず、自らの命を絶ちました。人々は、このおかめさんの女ごころの深さに憐れみ、供養塚を建てました。

現在でも、新築の家で棟上げの際には、おかめの面を屋根裏の梁に納めます。このおかめ塚の前に、阿亀桜は綺麗に花を咲かせています。


最後は平野神社の魁桜です。花は白く、一重の枝垂れ桜です。京都の花見の季節を知らせる桜として、神門の前に咲き誇ります。平野神社の代表といえる桜です。他にも苑内には、５０種、４００本の桜が順々に約一ヶ月間咲き誇ります。また、こちらでは毎年、桜コンサートが行われております。桜を楽しみながら、その美しい調べに酔いしれるのもまた良いのではないかと思います。


さて、少しばかりでは御座いますが、京都の桜たちを見てまいりました。一部早咲きの桜もあったようですが、ほぼ昨年並みの咲き具合のようです。是非とも、これからの桜景色を京都で静かにお楽しみいただければと思います。


*追記：本日から京都府立植物園に於きまして、夜間桜ライトアップが行われます。そちらも楽しまれてはいかがかと思います。